「こころ」のための専門メディア 金子書房

「こころの健康」のための情報発信や、心理検査を開発・販売しています。 そのほか、中の人…

「こころ」のための専門メディア 金子書房

「こころの健康」のための情報発信や、心理検査を開発・販売しています。 そのほか、中の人が色々書いたりします😊

マガジン

  • 心理統計を探検する

    心理統計をめぐる新たな展開を紹介する。基本となりつつあるやや高度な分析手法・モデルのおさらい,議論を引き起こしてきたテーマの解説,慣習となっている実践の批判,哲学的観点からの心理測定の再考を取り扱う。

  • 自閉スペクトラムについて知ろう!

    4/2は国連が定める「世界自閉症啓発デー」です。 自閉スペクトラム症(ASD)や自閉スペクトラム(AS)をテーマにした記事をマガジンに集めました。 この機会にどうぞお読みください。

  • 転機の心理学

    年度末を迎え、また新たな出発となる四月となるにあたって、転機というテーマに関連した、私たちの心について、さまざまな人にお書きいただきました。

  • 【連載】流離人(さすらいびと)のノート

    今までお書きいただいた記事が、常に好評を博していた山本高樹先生の連載が始まります。山本先生が、旅の最中に日記や思いついたことをいつも書き留めている紙のノートからのアイデアで生まれた、noteの連載エッセイです。

  • 作文で変わる不登校の子どもたち~書くことで自己と対話する

    多くの不登校の子を支援してきた林先生は、子どもが作文を書くことで自分の心を見つめ、整理をつけ、不登校状態の解消につなげていく方法を考え出してきました。林先生が作文に注目するようになったきっかけ、具体的な指導方法など、林先生の作文での支援について書いていただきます。

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記事一覧

A. R. ルリヤ(著)松野 豊(訳)『新装版 人間の脳と心理過程』解題(國分 充:東京学芸大学長/平田正吾:千葉大学教育学部准…

『人間の脳と心理過程』は1976年に初版が刊行されました。このたび、この名著が45年の時を経て、装い新たに出版されました。今回は、東京学芸大学長である國分 充先生、千…

人はいつ「分かってもらえた」と思うのか(岡野 憲一郎:京都大学教育学研究科)#私が安心した言葉

 他の人に自分の気持ちを分かってもらえたと感じたとき、とても安堵した経験は誰もがもっているでしょう。しかし、この「分かってもらえた」という体験は、どのように起き…

オンライン授業を通して気づいた安心して過ごせる良きコミュニティー(会沢信彦:文教大学教育学部教授・発達教育課程長)#私が…

 多くの大学でオンライン授業を余儀なくされた今年度。対応に追われる大変な状況下、今まで最善だと思っていた講義の新たな可能性を見出したり、学校のありようの再検討を…

言葉と行動と(櫻日和 鮎実:漫画家)#私が安心した言葉

パニック障害は、不安障害(不安症)の一種で、場所と時間を選ばずにパニック発作(動悸、震え、発汗など)が起きる症状があります。実は100人に一人が罹患する、我々が思…

「言葉の小箱」私を支えるネガティブな言葉たち(朝比奈美知子:東洋大学教授)#私が安心した言葉

必ずしも優しい意味の言葉でなくとも、大切にしている言葉はないでしょうか。自分では考えてもみなかった人生の違う面に光を当ててくれた言葉に、今も支えられている気持ち…

あなたの友だち(辻山良雄:書店「Title」店主)#私が安心した言葉

 不安や焦りのなかで、自分を見失ったように感じることはないでしょうか。追い立てられるような社会の空気を離れ、ゆっくりと静かに心を満たしていく、自分だけの時間の見…

A. R. ルリヤ(著)松野 豊(訳)『新装版 人間の脳と心理過程』解題(國分 充:東京学芸大学長/平田正吾:千葉大学教育学部准教授)

A. R. ルリヤ(著)松野 豊(訳)『新装版 人間の脳と心理過程』解題(國分 充:東京学芸大学長/平田正吾:千葉大学教育学部准教授)

『人間の脳と心理過程』は1976年に初版が刊行されました。このたび、この名著が45年の時を経て、装い新たに出版されました。今回は、東京学芸大学長である國分 充先生、千葉大学教育学部准教授である平田正吾先生に、解題としてご解説いただきました。

■ 神経に心理なんか、、、
 「“心”というのをみな“生”に直してくるんだよなぁ、神経に心理なんかあるかっていうことなんだろうけど…」、これは、今から40数

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人はいつ「分かってもらえた」と思うのか(岡野 憲一郎:京都大学教育学研究科)#私が安心した言葉

人はいつ「分かってもらえた」と思うのか(岡野 憲一郎:京都大学教育学研究科)#私が安心した言葉

 他の人に自分の気持ちを分かってもらえたと感じたとき、とても安堵した経験は誰もがもっているでしょう。しかし、この「分かってもらえた」という体験は、どのように起きるのでしょうか。また、私たちはどのように他の人の気持ちを「分かってあげる」ことができるのでしょうか。精神科医の岡野 憲一郎先生にお書きいただきました。

 人からかけられた言葉にとても安心することがある。それは確かなことだ。しかし私のような

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オンライン授業を通して気づいた安心して過ごせる良きコミュニティー(会沢信彦:文教大学教育学部教授・発達教育課程長)#私が安心した言葉

オンライン授業を通して気づいた安心して過ごせる良きコミュニティー(会沢信彦:文教大学教育学部教授・発達教育課程長)#私が安心した言葉

 多くの大学でオンライン授業を余儀なくされた今年度。対応に追われる大変な状況下、今まで最善だと思っていた講義の新たな可能性を見出したり、学校のありようの再検討をしたりする機会につながることもあったようです。今まで、学生が直接触れ合うことを何より重視した講義を進めてきた会沢信彦先生に、今年度得た気づきをお書きいただきました。

 2021年の年賀状で、同僚や知人の大学教員のほとんどが言及していた話題

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言葉と行動と(櫻日和 鮎実:漫画家)#私が安心した言葉

言葉と行動と(櫻日和 鮎実:漫画家)#私が安心した言葉

パニック障害は、不安障害(不安症)の一種で、場所と時間を選ばずにパニック発作(動悸、震え、発汗など)が起きる症状があります。実は100人に一人が罹患する、我々が思う以上に身近なこころの病気で、多くの人たちが苦しんでいます。いっぽうで、パニック障害を「甘え」や「怠け」と誤解する理解のない人たちも少なくありません。今回は、自身が突然パニック障害になった体験談をマンガに描かれている、櫻日和 鮎実先生に、

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「言葉の小箱」私を支えるネガティブな言葉たち(朝比奈美知子:東洋大学教授)#私が安心した言葉

「言葉の小箱」私を支えるネガティブな言葉たち(朝比奈美知子:東洋大学教授)#私が安心した言葉

必ずしも優しい意味の言葉でなくとも、大切にしている言葉はないでしょうか。自分では考えてもみなかった人生の違う面に光を当ててくれた言葉に、今も支えられている気持ちになることはないでしょうか。フランス文学の研究者である朝比奈美知子先生に、ご自分の人生でめぐりあってきた忘れがたい言葉をもとに、お考えをお書きいただきました。

 「悲しみや苦しみの先にそれぞれの光がある」(「栄光の架橋」作詞・作曲:北川悠

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あなたの友だち(辻山良雄:書店「Title」店主)#私が安心した言葉

あなたの友だち(辻山良雄:書店「Title」店主)#私が安心した言葉

 不安や焦りのなかで、自分を見失ったように感じることはないでしょうか。追い立てられるような社会の空気を離れ、ゆっくりと静かに心を満たしていく、自分だけの時間の見つけかたを、書店を営む辻山良雄さんに教えていただきました。

 いまは孤独に、あまり人と関わることなく暮らそうとしても、ネットやSNSからすぐに、誰かのつぶやきが届いてしまう時代である。そうした”つぶやき”は感情を増幅させてしまうこともある

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