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コロナ禍で大混乱の家族とモヤモヤ解析 ―祖父母の「底力」と「孫育て」が日本を救う?!―(宮本まき子:家族問題評論家・エッセイスト)#もやもやする気持ちへの処方箋
少子化が進むにつれ、親子関係とともに祖父母との関係も密接になってきました。そんなときに訪れた現在の感染症の状況。いま、祖父母世代が孫にできることは何でしょうか。また、年長者として伝えておかなければならないと思うことは何でしょうか。家族問題評論家の宮本先生にお書きいただきました。
「たかがマスク、されどマスク」 2019年11月、ニューヨークはどこに行っても咳き込む人に出会う。滞在先の老婦人から「
自分で自分の気持ちを救う(藤田博康:駒澤大学心理学科教授)#もやもやする気持ちへの処方箋
不安や悲しみなど、どうにもこころを塞いで、日々の行動を止めてしまうこともある思いに、自らできることは何でしょうか。どうしたらつらい気持ちにとらわれ過ぎずに生きていけるようになるでしょうか。臨床心理学がご専門の藤田博康先生にアドバイスをお書きいただきました。
世の中には、そして私たちの周囲には、心が晴れない、あるいは心くじかれるような出来事が尽きません。学校や職場にはどうしても嫌な人、馬が合わな
思春期の子どもの心のモヤモヤを聴くコツ(阿部真里子:阿部真里子臨床心理オフィス所長)#もやもやする気持ちへの処方箋
多くの大人たちが、思春期にはさまざまなことに思い悩んでいた思い出があると思います。しかし、歳を重ねていく内に、その頃の自分の思いは忘れて、誰にでもあることだと考えてしまいがちです。そんな大人たちが、現在思春期のまっただ中の子どもたちの気持ちを理解するには、どのようにしたらよいでしょうか。長年子どもたちの心理臨床に携わってきた阿部先生にお書きいただきました。
困難な事態に遭遇したときには「大事な体
私は私と戦わない(菅野泰蔵:臨床心理士)#もやもやする気持ちへの処方箋
ガンと診断され大手術を受ける。それだけでも心には強い負担がかかり、また、大きく変わった術後の暮らし、リハビリ、検査の日々など、なかなか心晴れない日々が続くのではないかと推察されます。多くの人のこころを支えてきたカウンセラーの菅野泰蔵先生に、ご自身のガンの手術、その後の暮らしについて今思うことを、率直にお書きいただきました。
ガンの宣告
いくら想定はしていても、ガンだと言われるのはちょっとショッ
【第3回】自傷行為を知ったときの聴き方受け止め方(半田一郎:子育てカウンセリング・リソースポート代表)連載:子どものSOSの聴き方・受け止め方
自傷行為というのは、自分の体の一部を意図的に傷つける行為です。手首をカッターなどで傷つけるリストカットがよく知られていますが、その他にも、針などを自分の体に刺す、自分を叩く、噛む、頭を壁にぶつけるなどがあります。
自傷行為は、「耐えがたい苦痛に耐えるための孤独な対処法」(松本、2018)と言われます。自傷をする子どもたちは、人に悩みを打ち明けたり、人に頼ったりせずに、自分1人だけで苦しい気持
感情は宝物…抑えるものではない(小林正幸:東京学芸大学教授)#もやもやする気持ちへの処方箋
怒りをコントロールしようという考えに顕著ですが、自分の感情をうまくコントロールしましょうという考え方が、この頃よく見られるようになっています。感情をあらわにすることは議論の妨げになる、論理的な思考の邪魔になるなどいう主張がそこには見え隠れします。しかし、人は感情を抜きにして生きていけるものでしょうか。それをコントロールできることが、より賢い生き方なのでしょうか。教育臨床心理学がご専門の小林正幸先生
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