自分に残された時間がわずかだと知ったとき(清水 研:がん研有明病院腫瘍精神科部長)#立ち直る力
現代人の多くは、日々生きていくこと、生き続けることを当然と思って毎日を過ごしている。人生はこの先、10年、20年と続き、今日と明日はさほど変わらず過ぎていく。
しかし、ある日突然、あなたに残された時間がわずかだと告げられることがないとも言えない。現在、日本人の2人に1人ががんに罹患する時代になった。何気なく受けた健康診断の結果から、精密検査を受けるように言われることもあるかもしれない。そして、「あなたはがんです」と告知を受ければ、当たり前と思っていた何十年先の未来が不確か