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2020年6月の記事一覧
こころの距離 ――それを決めるのは何だろう(春日武彦:精神科医) #こころのディスタンス
「君との距離が近づいていく」「あなたの心が離れていく」こんなふうに歌の歌詞にも登場するように、私たちは、人の心が近づいたり離れたりすることを、実感として知っています。しかし、「では、こころの距離とは何ですか?」と尋ねられたら、どう答えることができるでしょうか。精神科医の春日武彦先生に一つの解答をお書きいただきました。
心と心 心と心は、触れあったり結ばれたり融け合ったりします。逆に、離れたり遠ざ
変化に置かれた親子と、With コロナ時代の支援(井上雅彦先生:インタビュー) #こころのディスタンス
緊急事態宣言の解除がなされ、社会活動が徐々に再開されてきています。この数カ月の間に、私たちの日常は変化の連続でした。井上雅彦先生(鳥取大学大学院医学系研究科 臨床心理学講座 教授)に、変化に置かれた親御さんに伝えたいこと、支援者たちのこれからについてお伺いしました。
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―― 緊急事態宣言が解除になり、少しずつ社会活動が再開されてきています。親子はいま、どのような状況に置かれているのでしょ
いつの間にか少しずつ(久美沙織:小説家) #こころのディスタンス
「あの人の側にいたいな」「会いたいな」と、心が近づいていくとき。「この人とは到底仲良くなれないだろう」と感じていた人との関係が変わっていくとき。私たちの心には、何が起きているのでしょうか。心の距離の変化について、小説家の久美沙織さんにご執筆いただきました。
拙宅に、クッキーという犬がいる。
通称くー。
または、くっくちゃん。
日本犬系雑種、毛の色はうすいベージュ。
めす犬だ。英語で言え
“遠隔心理療法” (Videoconferencing Psychotherapy: VCP)の実際(平泉 拓:東北福祉大学総合福祉学部 助教) #こころのディスタンス
Covid-19の影響で大きな注目を集めた遠隔心理療法。その現状や研究からわかったこと、そして実践のポイントといった “実際” について、平泉 拓先生にご寄稿いただきました。
はじめに 遠隔心理学(遠隔心理支援サービス)は、遠隔コミュニケーションの情報技術を用いた心理支援サービスの提供を指す心理学の一分野です。前回の記事では、遠隔心理学の歴史を概観し、災害後のこころの動きについて一考しました。本
遠隔心理学の歴史とCovid-19(平泉 拓:東北福祉大学総合福祉学部 助教) #こころのディスタンス
Covid-19の影響によって大きな注目を集めた遠隔心理学。テクノロジーとこころの支援がどんな歴史を歩んできたのか、遠隔心理学の研究と実践を重ねる平泉 拓先生にご寄稿いただきました。
はじめに 遠隔心理学(遠隔心理支援サービス)は、遠隔コミュニケーションの情報技術を用いた心理支援サービスの提供を指す心理学の一分野です。細くて長い歴史があります。Civid-19禍では、災害後のこころの動き(「ここ
スクールカウンセラーとして考える子どもとのちょうど良い距離感 (半田一郎:子育てカウンセリング・リソースポート代表) #こころのディスタンス
子どもの頃、大人が何もかもわかったような顔をして対応する姿に、とても腹が立ったことはないでしょうか。しかし大人になると、何故あんなに腹を立てていたのか忘れてしまっている人がほとんどではないでしょうか。誰もが体験して来たのに、とても遠くなってしまった子どもの頃の気持ち。ずっと子どもの心とかかわり続けてきたスクールカウンセラーの半田一郎先生に、子どもの心との距離について語っていただきました。
私は
おやすみ、に含まれる愛(あわや まり:詩人) #こころのディスタンス
自分のこころに素直になるのは難しい。でも、それを乗り越えたとき、人は優しくなれる。詩人・あわやまりが語る「近しい人との距離」。きっとあなたも感じたことがあるはずです。
「人って、悪いことは率先して指摘するのに、良いなと思ったことは伝えない人が多いのよ」と知り合いが言っていた。それは昨今問題になっている、SNSの誹謗中傷にも言えることだと思う。そして自分に置き換えてみても、近しい人ほど、つい悪いこ
距離の近さは諸刃の剣(田中輝美:立正大学教授)#こころのディスタンス
感染症の問題は、人と人との距離を強く意識させる事態を引き起こしました。今までと違った状況から、これまでの距離感の良かったところ、悪かったところを、改めて感じた人も多かったのではないでしょうか。人との距離が心に及ぼす影響について、立正大学心理学部臨床心理学科主任の田中輝美先生に語っていただきました。
人と人との距離 「物理的な距離は心理的な距離」と言います。実際好きな人とは近くにいたいし、嫌いな人
「助けて」が言える、「助けて」が届く社会をめざして ~援助要請の心理学から創り出す未来~(本田真大:北海道教育大学函館校 准教授) #こころのディスタンス
ソーシャルディスタンスが提唱されている社会情勢の中において、「こころのディスタンス」を近づけて、「助けてほしい」「相談したい」などの「援助要請の心理」が創り出す未来について、本田真大先生に語っていただきました。
相談しない心理 物理的・身体的距離を一定程度離す「ソーシャルディスタンス」は、心理的距離(「こころのディスタンス」)にも影響するでしょう。本稿では特集テーマの「こころのディスタンス」を、
われわれの心と心が離れていくのはこれからだろう~自殺研究からの警鐘として~(末木 新:和光大学現代人間学部准教授)#こころのディスタンス
社会経済活動の段階的な再開が進むなか、私たちが直面しつつある新たな危機とは。自殺に関する研究を続けられ、自殺予防活動にも従事されている末木新先生が、今後予期される事態への注意を呼びかけます。
日常を揺るがす社会的危機
これほどの社会的インパクトを持つ危機が起こったのはいつ以来かと考えると、個人的には東日本大震災が思い出されます。
2011年3月11日、東日本大震災の発生時、私は東京で大学院
SNSカウンセリングのいま(杉原保史:京都大学 学生総合支援センター センター長/教授)#こころのディスタンス
新型コロナウイルスの影響により私たちの生活は様変わりしました。そのなかでもインターネットを介したコミュニケーションが増えたのではないでしょうか。心理的な支援においても、インターネットを利用した支援が強く注目されました。今回はSNSカウンセリングにおいて多数の著著や論文をもつ杉原保史先生にご寄稿いただきました。
新型コロナ・ウイルスが遠隔カウンセリングを普及させた?
いま、新型コロナ・ウイルスの