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【ケース2紹介!】ズバッと解決ファイル4U ~時計の問題で混乱してしまう子~(阿部利彦:星槎大学大学院教育実践研究科教授)

前回は「単位の変換」につまずきのある子のケースをご紹介し、達人たちに支援案を教えていただきました。今回からまた新しいケースがスタートします!ケース2の初回である本記事は、阿部利彦先生によるケース紹介になります。それでは以下より、本編スタートです!

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 以前教育相談で担当した中に見えにくさを抱えたお子さんがいました。医療機関につながり、専用の眼鏡が完成した時、その眼鏡を通して最初にその子が見たかったもの、それは教室の「時計」でした。子どもたちが見通しを持って学校生活を送るために時計というものが重要な役割を果たしているのだ、とその子からあらためて学ばせてもらいました。学校に限らず、社会で生きていくためには「時間を守る」ということが非常に重要なのは言うまでもありません。

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 さて、日常生活において、アナログにしてもデジタルにしても、時計が読めて「今は何時か」はわかるのに、何分前とか何分後という言葉を使うと混乱してしまうお子さんっていますよね。時計という視覚的手がかりがあっても、この「何分前」や「何分後」について明確にとらえることは難しいことなのです。

 このようなタイプのお子さんはどのようなつまずきを抱えているのか、そしてどのような支援が可能なのか、次回、個別支援の視点で第1の達人=今井正司先生にご登場いただきましょう。

いかがだったでしょうか。今回のケース2も、「個別での支援」と「授業での支援」、それぞれの達人にご登場いただき具体的な支援案をご紹介いただきます!
次回は今井正司先生による個別の支援案が公開になります。10月7日(水)の配信予定です。ぜひ、お楽しみに!

執筆者プロフィール

阿部利彦(あべ・としひこ)
星槎大学大学院教育実践研究科教授。
専門は特別支援教育、教育のユニバーサルデザイン、発達につまずきのある子の魅力やサポート法について、講演会・教員研修に全国を飛び回る。

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