犬も歩けば、”こころ”と出会う
自己紹介
はじめまして。金子書房のKENです。このたび、株式会社 金子書房の代表取締役 常務執行役員となりました。
気軽に接して頂きたいというのもあるので、あえてここではKENを名乗ります。(※)実際にお会いした際にはちゃんと本名を名乗ります。
簡単に経歴を紹介すると、1989年生まれ、早稲田大学 政治経済学部を卒業後、自動車メーカーの経営企画職を経て現職です。どうかご指導ご鞭撻のほどをよろしくお願いいたします。
わたしがこの会社と出会うまで、そしてこれからについて少し触れさせていただきたいと思います。
金子書房に入社するまで
少しばかり自分の話をさせてください。
私は新卒で、自動車メーカーのマツダに入社しました。入社した理由としては、クルマがもともと好きであったというよりは、「自動車産業を通じて、日本経済に貢献したい」という強い想いがあったからです。
「原爆で家族を失った技術者たちが、故郷の復興を願い」、当時は前人未到だったロータリーエンジンを開発した。そんな志に心から惚れ、入社を決めました。
ずっと関東で育ってきた私は、知る人が誰もいない広島という土地で、キャリアをはじめることになりました。公私ともに多くの人に助けてもらいました。特につらかった時期は、部署異動をした直後に土砂災害に被災したとき。ただでさえ異動直後の慣れない仕事で悩んでいたところに被災したときは、眠れない日が続きました。
(被災した直後の社員寮の横の道路の様子です、撮影:KEN)
当時はスキルも未熟で、周囲からも疎ましく思われているのではないか、と日々悩んでいました。職場に自分の居場所がないと思い、正直とても苦しんでいました。そんな中で被災し、多くの人が亡くなりました。また大雨が降って災害が起こるのではないかという怖さもあったし、交通網が止まっていたりで日常がガラっと変わりました。
もともと抱えていたストレスもあったと思いますが、パンクし、眠れなくなりました。
そんなときに助けてくれたのが上司や周囲の先輩、同期でした。自分のその状況に対して、「ゆっくりでいいからまずは回復してほしい」と理解を示してくれたし、何より自分のキャリアとして向かいたい方向、そしてそれに対して今何が足りないのか、具体的に示してくれました。(ロジカルシンキングや、ファイナンスの知識とか、Excelの技術とか、とにかく武器をくれましたが、今でも本当に役に立っています。)
こうして見守ってくれる人がいたおかげで、とてもつらい時期を乗り切ることができました。そして、成長を実感できて、仕事自体が楽しくなっていきました。
しかし、同時に一つ思うようになったことがありました。
「経済も大事だけれど、人の心の豊かさも大事なのではないか」
ということです。職場のメンタル不調などをはじめとする多くの統計も示しているように、多くの人が苦しんでいるこの国で、「心の豊かさ」をもっと大事にしてもいいんじゃないか、と思うのです。
そんなことを思うようになっていくうちに、家族の縁もあって私は、心理検査や心理学の書籍を取り扱う金子書房に入社することになりました。そして、いまはなにより「”こころ”を大切にして、社会に貢献したい」という想いを持っています。
人の”こころ”を大切にして、社会に貢献するために
金子書房は、1946年の創業以来、心理検査や心理学の書籍を取り扱ってきました。
人の”こころ”を大切にし、その事柄に真摯に向き合い、商品・サービスをお客様に提供するビジョンを持っています。その想いを軸に、これからの社会に貢献したいのです。
事業の概要については、下記エントリに書かせていただきましたので、ぜひご一読いただけるとうれしく思います。
また、現在は心理検査をオンラインで実施・採点できるプラットフォームを開発中です。2020年度をめどにリリース予定です。
海外では、すでにオンラインで実施できる心理検査も多数刊行されてきていますが、現在国内で販売されている心理検査(特に臨床で使用されるもの)は紙と用具のものがほとんどです。
IT技術を利活用することで、クライアントにも、支援者にとってもよりよき支援につながってほしいという想いで開発しています。
こうした事業を通じ、多くの人の”こころ”、やがては社会に貢献していければと強く思っております。
どうかこれから、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。