「こころ」のための専門メディア 金子書房

「こころの健康」のための情報発信や、心理検査を開発・販売しています。 そのほか、中の人…

「こころ」のための専門メディア 金子書房

「こころの健康」のための情報発信や、心理検査を開発・販売しています。 そのほか、中の人が色々書いたりします😊

マガジン

  • 子どものいじめ被害をなくすために私たちができること

    大津市中2いじめ自殺事件をきっかけに、2013年に『いじめ防止対策推進法』が成立・施行され、10年以上が経過しました。その後、「いじめはダメである」という認識が広まったにもかかわらず、いじめ認知件数およびいじめに起因した自殺(未遂含む)・不登校などは増加し続けている現状があります。子どものいじめ被害を減らすために、私たちにできることは何でしょうか。全3回のシリーズで検討します。

  • 心理学と倫理

    心理学において、臨床では倫理綱領、研究では研究倫理を学び、遵守することが必須とされている。しかし、現実の臨床や研究場面では、倫理をどう守ればよいのか、この場面における倫理とは何かなど、より複雑で高度な思考や実践が求められることも少なくない。そこで本特集では、倫理にはどのような側面があるのか、研究、臨床を問わずより倫理的な実践を行うにはどんな点に留意すればよいのかについて、さまざまな領域から考える。

  • 連載 「わだかまり」と「とらわれ」~過去を振り払う

    心の中にいつまでも輝く宝石のような思い出ばかりがあれば、それは素晴らしいことでしょう。しかし、実際には後悔や嫌な思い出、つらい記憶、どうしても消せない恨みなどが心を占め、離れない思いに苦しむ人は、とても多いのではないかと思われます。そのような思いへの対処法について、精神科医の春日先生に様々な事例を通して、お書きいただく新連載がスタートします。

  • 偏回帰係数についてあらためて考える

    偏回帰係数の適用の仕方をめぐっては,これまで数多くの議論・批判がなされてきました。しかしながら,偏回帰係数の解釈は容易ではなく,不適切な適用をしてしまうことが多々あります。今回は吉田寿夫先生に,偏回帰係数を使用するうえでどのようなことに留意すべきかを,回帰分析の基礎から論じていただきました。

  • 【連載】流離人(さすらいびと)のノート

    今までお書きいただいた記事が、常に好評を博していた山本高樹先生の連載が始まります。山本先生が、旅の最中に日記や思いついたことをいつも書き留めている紙のノートからのアイデアで生まれた、noteの連載エッセイです。

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【総合案内】金子書房noteのガイド

金子書房公式noteへようこそ。 訪れてくださり、ありがとうございます。 このガイドでは、私たちのnoteをご案内します。 これらを知っていただくことができます。簡潔なご案内ですが、ぜひご参考になさってください。 noteを通じて、読者の皆さまへ有益な情報をお届けし、皆さまと交流ができ、そして願わくば私たち金子書房のことも知っていただけたら嬉しいです。 はじめに▼ 私たち金子書房の自己紹介です。どんな会社でなにをしているのか、そしてなにを大切にしているのかをまとめてい

    • 【特別寄稿】エビデンスに基づく教育現場でのいじめ対応の必要性(公益社団法人 子どもの発達科学研究所所長/主席研究員:和久田学) #子どものいじめ被害をなくすために私たちができること

      いじめ問題に関する違和感 いじめの問題というと、皆さんは何を思い浮かべますか?  ご自分の体験を思い出した人もいるでしょうが、多くの方が、社会問題化した、いくつかの「いじめ事件」を思い浮かべるのではないでしょうか。例えば、いじめ防止対策推進法(以下、法)(資料1)成立のきっかけになった大津中2いじめ自殺事件をはじめ、今でも数ヶ月に一回はニュースになる悲しい事件などです。  さらに皆さんの中には「いじめ重大事態」というものを思い浮かべる方がいるかもしれません。いじめ重大事態

      • 事前登録を通してQRPsを防止する(宮崎大学教育学部講師:中村大輝) #心理学と倫理

        概要近年,p-hackingやHARKingといった問題のある研究実践(Questionable Research Practices, QRPs)によって,研究がゆがめられていることが問題視されています。QRPsの問題の本質は,実証研究における検証の厳しさが不透明であり読者に誤認されることにあります。このような問題への対応策として,研究のデータを収集する前に,詳細な研究計画を透明性が担保された形で登録・公開しておく事前登録(Preregistration)が広がりつつありま

        • 連載「わだかまり」と「とらわれ」――過去を振り払う(精神科医:春日武彦) 第7回:願いと幸福

          ホラーな言葉 恐怖に関する本を書いたせいなのか、最近ではホラーに関連したインタビューを受けたり対談する機会がしばしばあります。そうした際には、今まで経験した一番の恐怖体験であるとか、もっとも恐いと思った小説を挙げよといった質問を受けることが珍しくありません。  その手の質問に答えるのは案外と難しいもので、即答には骨が折れます。迷ったり、思考がフリーズしてしまうのですね。もっとも、慣れてくれば予めウケそうな答を用意しておきそこから話を広げられるので、あまり生真面目に考えないほ

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        【総合案内】金子書房noteのガイド

        マガジン

        • 子どものいじめ被害をなくすために私たちができること
          1本
        • 心理学と倫理
          3本
        • 連載 「わだかまり」と「とらわれ」~過去を振り払う
          7本
        • 偏回帰係数についてあらためて考える
          4本
        • 【連載】流離人(さすらいびと)のノート
          11本
        • 心理統計を探検する
          9本

        記事

          心理職の積極的な倫理、みんなで取り組む倫理:保身的な倫理、個人に閉じた倫理を超えて(後編)(京都大学学生総合支援機構教授:杉原保史) #心理学と倫理

          2.みんなで取り組む予防的な倫理(1)現在の倫理教育が抱えている3つの課題  私は、職能団体において倫理問題に関わる中で、倫理問題は予防こそが重要だという思いを強くしてきました。倫理問題は、職能団体への訴えや民事訴訟などにまで発展すると、本当に大変で、当事者であるクライエントはもちろん、加害者とされた心理職にも、その職場や組織にも、大きな負担がかかります。重大な倫理違反が生じれば、心理職全体の社会的信用にもダメージが及びます。  倫理違反がまったく無くなるといったことは

          心理職の積極的な倫理、みんなで取り組む倫理:保身的な倫理、個人に閉じた倫理を超えて(後編)(京都大学学生総合支援機構教授:杉原保史) #心理学と倫理

          第4回 重回帰分析を適用する際の留意点(関西学院大学社会学部教授:吉田寿夫) #偏回帰係数についてあらためて考える

          重回帰分析を適用する際の留意点 ここでは,標記のこと(および,それに関連した現実の適用における問題点)に関して,(標準)偏回帰係数の解釈ということとの関わりが強いであろうことに絞って,4つの項目に分けて論述します。[1] 重回帰分析を適用する際の留意点に関して認識しておく必要性が高いと思われることは他にも多々ありますが,それらについては,吉田(2018c)や吉田・村井(2021)を参照してください。[2] なお,以下では,特に付す必要があると考えられる場合を除いて,標準とい

          第4回 重回帰分析を適用する際の留意点(関西学院大学社会学部教授:吉田寿夫) #偏回帰係数についてあらためて考える

          国境の土産物屋(著述家・編集者・写真家:山本高樹) #流離人のノート 第11回

          「今まで旅した中で、一番好きな国は?」  旅好きの人同士が知り合った時、よく出てくる質問だ。  この質問をされると、僕は正直、かなり迷う。訪れた回数だけならインドが群を抜いて多いが、そのほとんどは、北部のチベット文化圏ラダックでの取材が目的だった。それ以外の多様な地域を含む国全体としてのインドが一番かと訊かれると、ほかにも推したい国は、いくつか思い浮かぶ。  それらの国々の中でも、メキシコは、かなり上位に食い込むと思う。太平洋岸ののどかな港町、密林に埋もれたマヤの遺跡、淡く透

          国境の土産物屋(著述家・編集者・写真家:山本高樹) #流離人のノート 第11回

          心理職の積極的な倫理、みんなで取り組む倫理:保身的な倫理、個人に閉じた倫理を超えて(前編)(京都大学学生総合支援機構教授:杉原保史) #心理学と倫理

          1.心理支援にとっての倫理の位置づけ 心理職の実践において、倫理はもっとも重要な基盤です。心理支援の実践は、理論よりも、技法よりも、エビデンスよりも、まず倫理から出発するべきものです。なぜなら、理論も、技法も、エビデンスも、倫理の視点から常に振り返って慎重に検討していなければ、それらに忠実に依拠した支援がクライエントを傷つけることがあるからです。科学的に正しいことは重要ですが、それだけでクライエントにとって有用な実践になると保証されるわけではありません。科学の歴史を振り返れ

          心理職の積極的な倫理、みんなで取り組む倫理:保身的な倫理、個人に閉じた倫理を超えて(前編)(京都大学学生総合支援機構教授:杉原保史) #心理学と倫理

          【無料公開】『心理学における構成概念を見つめ直す―歴史・哲学・実践の次元から―』訳者まえがき

          本書は,Slaney, K. L. (2017) Validating psychological constructs: Historical, philosophical, and practical dimensions. Basingstoke, UK: Palgrave Macmillan. の邦訳で,シリーズ Palgrave Studies in the Theory and History of Psychology の中の1冊である(シリーズの他書について

          【無料公開】『心理学における構成概念を見つめ直す―歴史・哲学・実践の次元から―』訳者まえがき

          心理学研究における欠測値処理を考える(長崎大学情報データ科学部准教授:高橋将宜) #心理統計を探検する

          南風原(2002, pp.6-7)は,心理学研究における統計分析について,反社会行動という変数を具体例として取り上げている.反社会行動は,社会秩序に反する多様な行動を表す抽象的な概念である.このように,心理学において研究対象となる変数は,直接的に測定することが困難なものが多いと考えられる.そこで,反社会行動のような興味の対象となる変数を抽象的に定義した上で,その定義に該当すると思われる複数の測定可能な項目を用意して,これらの測定可能な項目について被験者に質問をする.その後,

          心理学研究における欠測値処理を考える(長崎大学情報データ科学部准教授:高橋将宜) #心理統計を探検する

          第3回 因果関係の探究における標準偏回帰係数の意味(関西学院大学社会学部教授:吉田寿夫) #偏回帰係数についてあらためて考える

          説明・因果関係の探究における標準偏回帰係数の意味[1] 先に記したように,実際に報告されている(心理学的)研究においては,重回帰分析は,説明ないし因果関係の探究のために用いられています。そして,各説明変数の基準変数に対する因果効果(前者が大きくなるにつれて後者も大きくなるか,前者が大きくなるにつれて後者は小さくなるかという意味での影響の方向と,その影響の強さ)に関しては,通常,標準偏回帰係数に基づいて考察がなされています。しかし,林・黒木(2016)や狩野(2002),Pe

          第3回 因果関係の探究における標準偏回帰係数の意味(関西学院大学社会学部教授:吉田寿夫) #偏回帰係数についてあらためて考える

          人の心は「測れる」のか?――心理測定における「測定」と「心」(公益社団法人国際経済労働研究所/荒川出版会:仲嶺真) #心理統計を探検する

          潜在変数モデルが仮定する「心の測定」 心理測定(とくに心理尺度による「測定」)では、多くの場合、潜在変数モデル(結果指標モデル、反映的モデル)が仮定されます。潜在変数モデルとは、複数の項目反応に共通の原因があり、諸項目への反応はその原因を反映しているとする考え方です(図1:Borsboom, 2005 仲嶺監訳 2022)。  しかし、この考え方に基づく「心の測定」は、少なくとも二つの理由から擁護するのが難しいと考えています。一つは、これを測定と呼べるのかという点です。も

          人の心は「測れる」のか?――心理測定における「測定」と「心」(公益社団法人国際経済労働研究所/荒川出版会:仲嶺真) #心理統計を探検する

          連載「わだかまり」と「とらわれ」――過去を振り払う(精神科医:春日武彦) 第6回:忘却する技術(2)

          悔しい気持 いわゆる異世界ものと呼ばれる物語(アニメやゲームやラノベ)には、わたしたちがしばしば痛感する「あのとき別な判断をしてさえいれば……」といった類の悔しさが反映されているのかもしれません。「別な判断さえしてい」たらどうだったのか。そのような発想に共感を覚える人が多く、だからたちまち世間に広がり、ひとつのジャンルになった。たしかに運命の分岐点を辿り直してみたくなる気持はよく分かります。  だがそれで心は救われるのか。現実に戻ってみれば余計に惨めにならないか。  もし

          連載「わだかまり」と「とらわれ」――過去を振り払う(精神科医:春日武彦) 第6回:忘却する技術(2)

          後悔は成長するための転機:後悔を活かすために必要なこと(筑波大学システム情報系准教授:上市秀雄) #転機の心理学

          はじめに ヒーローズ・ジャーニー(英雄の旅)という言葉をご存じでしょうか。これは、アメリカの神話学者ジョーゼフ・キャンベルが世界中の多数の神話や民話などを分析し、それらに共通してみられる物語の構造を示したものです。その構造は、主人公が何らかのきっかけにより、日常から非日常へ飛び込み、試練を乗り越え成長し、目標を達成して、再び日常に戻るという段階に分けられています。  その中に、主人公が試練に向き合い成長する段階があります。この段階を私たちの人生に当てはめると、自分の人生に大

          後悔は成長するための転機:後悔を活かすために必要なこと(筑波大学システム情報系准教授:上市秀雄) #転機の心理学

          第2回 重回帰分析の基礎(関西学院大学社会学部教授:吉田寿夫) #偏回帰係数についてあらためて考える

          重回帰分析の数理モデル 先に記したように,重回帰分析は(同時に分析に組み入れる)説明変数の数が2以上である場合の回帰分析であり,説明変数の数が2である場合,一般に,次式のような説明変数の1次式によって基準変数の値を予測ないし説明しようとします(本稿では,以下,もっとも基本的なケースである説明変数の数が2である場合で説明を行ないます)。 $$ \hat{y}=a+b_1x_1+b_2x_2 $$  上記の式における各説明変数の重み係数とも言える1次の係数$${b_1}$$

          第2回 重回帰分析の基礎(関西学院大学社会学部教授:吉田寿夫) #偏回帰係数についてあらためて考える

          主なきホテル(著述家・編集者・写真家:山本高樹) #流離人のノート 第10回

           二日以上の旅に出れば、誰もがほぼ必ず、宿に泊まる。すべての夜を夜行の列車やバス、船、飛行機で過ごすとか、自分の車で寝るとか、キャンプ場でテントを張るとか、あるいは野宿をするという人も、中にはいるかもしれないが。  僕自身、これまでの旅の中で、それなりにいろんな種類の宿に泊まってきた。予算がいつもかつかつなので、高級なホテルに泊まった経験は、あまりない。以前、ある国の観光局が主催するメディア向けツアーに参加した時、豪華なホテルの部屋をあてがわれたのだが、広すぎる部屋にどうにも

          主なきホテル(著述家・編集者・写真家:山本高樹) #流離人のノート 第10回