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【特集】不安との向き合い方

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私たちの生活とは切り離せない「不安」。健康、仕事、お金、人間関係…誰もが千差万別の悩みや不安を抱えていることでしょう。切っても切れない関係にある不安とどう向き合い付き合っていくか… もっと読む
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2020年10月の記事一覧

肯定を肯定する文学の力~岸政彦を読んで考える~(木股知史:甲南大学名誉教授)#不…

 昔から文学は人の心を救ってきました。不安にかられたとき、物語や小説に心救われた方は少な…

子ども虐待への不安~求められる親子のニーズに敵った早期支援(増沢 高:子どもの虹…

 自宅にいることが増え、家族の重要性とともに、危険性もクローズアップされてきました。また…

パンデミックと子どもの不安(田中 哲:子どもと家族のメンタルクリニック やまねこ院…

 大人から見ると、とるに足らないのではないかと思えるようなことにも、子どもは大きな不安を…

スポーツにおける困難の乗り越え方(上野雄己:東京大学大学院教育学研究科附属 学校…

 スポーツの試合や競技会では、それまでどんなに練習し、体を鍛えても、心理的なことが原因で…

コロナ禍に引き込まれた子どもたちの不安を取り除く(神谷和宏:The Grand Coach代表…

 コロナ感染症の蔓延、天候変化の激しい変化、社会状況の不安定さなど、不安を感じる要素には…

不安やこだわりが強い子へのかかわり(岡嶋美代:道玄坂ふじたクリニック 心理療法士…

「汚れが気になって、文房具に触れない」「不安が湧いてきて、繰り返し手を洗ってしまう」――…

不安と恐怖の先にあるもの(蔵前仁一:旅行作家)#不安との向き合い方

 ツアーではなく、個人で知らない国、知らない人々に分け入っていく旅は、とても不安が大きいものです。トラブルに巻き込まれるのではないか、病気になってしまうのではないか、考え出せばきりがない不安を抑えて、旅に出る人が絶えないのはなぜなのでしょうか。バックパック1つで身軽に旅に出る、バックパッカーの旅の第一人者である蔵前仁一先生に、旅と不安との関係について、お書きいただきました。 旅立ちの不安と恐怖 知らない国へ行くのは誰でも不安を感じるものだ。それがバックパッカーのように自分一

コロナとマスク、そして不安と勇気について考える(丑丸直子/Naoko Ushimaru-Alsop全…

ボストンのいま 私の住む米国北東部、マサチューセッツ州ボストン地域では、ある国際学会が…

不安に耳を傾ける(国重浩一:日本臨床心理士、ニュージーランド・カウンセラー協会員…

不安は大切なものでもある 私たちの住む社会文化の中において、不安を感じているということ…

不安から抜け出すためのロールレタリング(金子周平:九州大学教育学部准教授)#不安…

心の辛さと向き合うために、さまざまな心理療法があります。みなさんは手紙を書く、ロールレタ…

子どもの不安を解きほぐすかかわり  ~コロナ禍で周りの大人ができること~(石川信…

自然な不安 vs. 支援が必要な不安  不安は誰にでもある感情です。感染に関する不安があるか…

子どもの不安と発達障害(岡 琢哉:発達障害クリニック 児童精神科医)#不安との向き…

自閉症スペクトラム(ASD)をはじめとする発達障害やその傾向のある子どもや大人は、定型発達…

不安は怒りの導火線?(湯川進太郎:白鷗大学教育学部教授)#不安との向き合い方

「こんなこと位で…」と思うようなことで、誰かにものすごく怒られたことはありませんか。人の…

たゆたえども沈まず ~コロナ恐怖に打ち克つためのポジティブ心理学~(菅原大地:筑波大学人間系助教)#不安との向き合い方

いま注目を集めるポジティブ心理学。私たちの生活に潜む不安に対し、ポジティブ心理学はどのような知見を提供してくれるのでしょうか?今回は菅原大地先生に最新の研究成果を解説していただきながら、私たちはどう不安と付き合っていけばよいのかご説明いただきました。 たゆたえども沈まず  パリ市の紋章の帆船には、「たゆたえども沈まず(ラテン語で“fluctuat nec mergitu”)」という標語が書かれています。この言葉は、悪天候でセーヌ川が荒れて帆が裂けたとしても沈まずに進み続け