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連載 「わだかまり」と「とらわれ」~過去を振り払う

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心の中にいつまでも輝く宝石のような思い出ばかりがあれば、それは素晴らしいことでしょう。しかし、実際には後悔や嫌な思い出、つらい記憶、どうしても消せない恨みなどが心を占め、離れない…
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連載「わだかまり」と「とらわれ」――過去を振り払う(精神科医:春日武彦) 第10回…

同情ポルノ 世間的には、自虐という振る舞いはみっともないものと考えられているようです。確…

連載「わだかまり」と「とらわれ」――過去を振り払う(精神科医:春日武彦) 第9回…

高級石鹸の話 以前、外来で、ある患者(男性)がわたしに無礼千万なことを言いました。パーソ…

連載「わだかまり」と「とらわれ」――過去を振り払う(精神科医:春日武彦) 第8回…

思い出話から 医師になって最初の六年間、わたしは産婦人科医として大学病院や派遣先の病院に…

連載「わだかまり」と「とらわれ」――過去を振り払う(精神科医:春日武彦) 第7回…

ホラーな言葉 恐怖に関する本を書いたせいなのか、最近ではホラーに関連したインタビューを受…

連載「わだかまり」と「とらわれ」――過去を振り払う(精神科医:春日武彦) 第6回…

悔しい気持 いわゆる異世界ものと呼ばれる物語(アニメやゲームやラノベ)には、わたしたちが…

連載「わだかまり」と「とらわれ」――過去を振り払う(精神科医:春日武彦) 第5回…

ピンポイントで忘れる 催眠術は、どれくらい効き目があるものなのでしょうか。暗示によって深…

連載「わだかまり」と「とらわれ」――過去を振り払う(精神科医:春日武彦) 第4回:執着と優先順位

死ぬのが怖い 昨年、恐怖をテーマにした本を書きました。その中では「死ぬのが怖い」とそれこそノイローゼ状態になっている人たちについても言及しました。  自分がいずれ死ぬと思うともうそれに圧倒されて何も手につかない。気分を変えようとか、何か楽しいことや面白いことで気をまぎらわせようとしても、全然上手くいかない。世の中の人たちが、死を気にせずに日々を営んでいるのが信じられない。もはや自分が変なのか、それとも世間の大多数のほうが変なのか、それすら分からなくなってくる。と、そのように

連載「わだかまり」と「とらわれ」――過去を振り払う(精神科医:春日武彦) 第3回…

根深い恨み いつまでも延々と過去の恨みを引きずっているのは、どこか精神的に未成熟であった…

連載「わだかまり」と「とらわれ」――過去を振り払う(精神科医:春日武彦) 第2回…

魔法の数字 かなり前のことですが、外来で摂食障害の若い女性(B子としておきましょう)をフ…

連載「わだかまり」と「とらわれ」――過去を振り払う(精神科医:春日武彦) 第1回…

心のわだかまり わたしたちは心の中にさまざまな「わだかまり」を抱えて生きています。そんな…