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連載:家族療法家の臨床ノート―事例で学ぶブリーフセラピー

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ブリーフセラピー/家族療法の専門家、吉田克彦先生(合同会社ぜんと代表)による連載記事です。 この連載で紹介するブリーフセラピー/家族療法のコツ(技法)は、カウンセリングに限らず… もっと読む
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記事一覧

第24回ブリーフセラピーにできること ~むすびにかえて~(吉田克彦:合同会社ぜんと…

 一年間にわたり書かせていただいたこの連載も今回が最終回となります。  この連載の企画が…

第23回メールでブリーフセラピーを実践する②~EAPの事例から~(吉田克彦:合同会社…

事例のおさらい 前回(第22回)より、EAP(Employee Assistance Program:従業員支援プログラ…

第22回 メールカウンセリングでブリーフセラピーを実践する① ~メールをどう活用し…

ブリーフセラピーとメール 本連載で繰り返し強調してきたように、ブリーフセラピーは、相互作…

第21回 家族へのアプローチ② ~不登校児の母親との継続面接~(吉田克彦:合同会社…

前回のおさらい  ブリーフセラピーの実際の面接の様子ついて事例を元に紹介しています。前回…

第20回 家族へのアプローチ① ~不登校児の母親への初回面接から~(吉田克彦:合同…

はじめに 今回が2023年最初の連載となります。みなさん、今年もどうぞよろしくお願いいたしま…

第19回 コーピング・クエスチョン ~サバイバルのコツを本人から聞き出す~(吉田克…

はじめに 私たちの日常生活、家庭・職場・学校などで落ち込んでいる誰かがいるときに、はげ…

第18回 スケーリングクエスチョン② ~円環的に使う~(吉田克彦:合同会社ぜんと代表) 連載:家族療法家の臨床ノート―事例で学ぶブリーフセラピー

はじめに 前回、スケーリング・クエスチョンは抽象的な事象を数値化することで、解決に向けた会話を促進する効果があることを紹介しました。その上で、①動機づけの高さ、②差異を明確にする、③自己評価について、④解決への取り組み状況、での使い方を紹介しました。さらに、スケーリング・クエスチョンをすること自体が、解決への変化の途上であることを暗示する効果があることを指摘しました。  スケーリング・クエスチョンで本人の抽象的な事象を数値化することは、個人カウンセリングや職場での1on

第17回 スケーリングクエスチョン ~状況を測るのではなく創る~(吉田克彦:合同会…

はじめに 私たちの日常会話では、「以前より、ちょっとよくなりました」「だいぶましになった…

第16回 観察課題について② ~観察課題のパラドクス的効果~(吉田克彦:合同会社ぜ…

はじめに 前回、観察課題について紹介しました。「とりあえず様子を見ましょう」「しばらくは…

第15回 観察課題について① ~観察とは「様子を見ましょう」ではない~(吉田克彦:…

はじめに ブリーフセラピーの一つに、解決志向療法(ソリューション・フォーカスト・アプロー…

第14回 スターティング・クエスチョンとは(吉田克彦:合同会社ぜんと代表) 連載:…

 これまでは、ブリーフセラピーの基本的な考え方と日常での活用について紹介してきました。今…

第13回 これまでの振り返りと、さまざまなアプローチの活かし方(吉田克彦:合同会社…

気がつけば6か月 本連載もおかげさまで6か月が経過しました。ここまで読んでいただいて心より…

第12回 治療的ダブルバインドのコツ④  ~家庭内暴力の事例を題材として考える~(…

はじめに 本連載では、ここまでブリーフセラピーの中心となる治療的ダブルバインドについて考…

第11回 治療的ダブルバインドのコツ③ ~リスク回避をする~(吉田克彦:合同会社ぜんと代表) 連載:家族療法家の臨床ノート―事例で学ぶブリーフセラピー

はじめに 前回、前々回に続き、治療的ダブルバインドについて解説します。治療的ダブルバインドに基づく介入を提案する難しさについて、1つは「そもそも思いつかない」という「創造性の問題」。もう1つは「現実性の問題」があります。そして、前回の連載では、創造性の問題を克服する方法の一つとして普段からポジティブ・リフレームを考えることが大事だということを、事例を交えて紹介しました。  今回は、もう1つの「現実性の問題」です。「ダブルバインドはある程度見立てることができた。介入として治療