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特集 孤独の理解

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近年、孤独に悩む人たちがクローズアップされてきました。 オンラインで人とつながりやすくなった今の状況下で、何が起きているのでしょうか。 多くの人が集まることが推奨されない現状も影… もっと読む
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記事一覧

大人の孤独のリアル(大阪教育大学名誉教授:白井利明) #孤独の理解 「孤独と成長」…

孤独が成長にかかわるのは青年期だけではない。年代別の大人の孤独の感じ方や対処法から、…

孤独の光明(駒澤大学心理学科教授:藤田博康) #孤独の理解

孤独の苦しみ 孤独は人を不安にさせ、苦しめます。孤独によって私たちは、淋しく、恥ずかしく…

孤独と成長:コロナ時代の大学生(大阪教育大学名誉教授:白井利明) #孤独の理解

孤独とは かつて哲学者の三木清は「孤独は山になく、街にある」と述べた。孤独は周囲に人がい…

我々を取り巻く孤独と「友だち」(大阪成蹊大学教授:米田薫) #孤独の理解

身近だった孤独 一人っ子の私は、一人で過ごすことの多い子どもでした。よく、団地の4階の窓…

読み書き苦手な子が抱える孤独(一般社団法人読み書き配慮代表理事:菊田史子) #孤…

読み書き苦手な息子のこと 息子は、物事の理解はできるのに、読み・書きがからっきし苦手でし…

自閉スペクトラム症(ASD)と孤独(相模女子大学教授:日戸由刈) #孤独の理解

自閉症の人たちは孤独に強い? 自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder;ASD)の中で…

高齢社会における孤独に向き合う(渡辺医院院長:渡辺俊之) #孤独の理解

 不眠症で私の外来に通っていた70代女性がいました。息子を半年前に腎不全で亡くし一人暮らしになり、眠れなくなったのです。多忙な大学病院、睡眠導入剤だけ出して世間話ししただけの5分程度の外来でしたが、彼女の不眠は改善し薬もいらなくなりました。「もう大丈夫です。これで診療は終了にしましょう」と言うと、予想外の反応が返ってきました。俯いて「先生と離れたら一人になってしまう」と涙を流したのです。私はハッと思いました。彼女の眼前にいる私は「息子」でもあったのです。  日本では65歳以

不登校と孤独(適応指導教室教育相談員・スクールカウンセラー:林千恵子) #孤独の…

不登校と孤独 「不登校と孤独」というテーマをいただいた時に、なんとなく違和感を覚えました…

孤独と読書(学習院大学文学部教授:秋田喜代美) #孤独の理解

コロナ禍での孤立と読書 「孤独」という言葉は、色に例えるとどのような色合いでしょうか。ブ…

孤独と自殺~SOSが出せない社会~(元防衛医科大学校 精神看護学教授/一般社団法人髙…

折れない心を作る教育の弊害 レジリエンスという言葉が、「強靭な心」というように訳され、折…

形のないおくりもの 森の動物たちに学ぶ老いと孤独(渡辺カウンセリングルーム 臨床…

「どうして普通に生きていけるんだろう?」 「大切な人と別れた後、みんなどうして普通に生き…

クラスで“ぼっち”に悩んでいるあなたへ(三重大学教育学部教授:瀬戸美奈子) #孤…

 あなたは今、教室でどのように過ごしていますか。不安で心がぎゅっとするような、落ちつかな…

職場における孤立と孤独:COVID-19が変えたもの,変えなかったもの(筑波大学人間系心…

COVID-19の感染拡大がもたらした働き方の変化 数年前までの日本では,皆が会社に出社して顔を…

アラスカの無人島で過ごした四日間(著述家・編集者・写真家:山本高樹) #孤独の理解

 アラスカの自然や野生動物を生涯を通じて撮影し続けた写真家、星野道夫さんは、自身の著作『長い旅の途上』の中で、南東アラスカで森林局の山小屋に滞在する旅の方法を紹介している。  南東アラスカには、入り組んだフィヨルド地形の海岸沿いに、世界最大規模の温帯雨林を擁するトンガス国立森林公園が連なっている。森林公園の中には、森林局が管理する百五十軒以上の無人の山小屋が点在していて、予約が空いていれば、それらは誰でも、一日数十ドルで借りることができる。ただ、ほとんどの山小屋は、道も通じ