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「人生ハードモード」の国で、子どもたちが生き抜いていくために(黒川駿哉:児童精神科医)#私が安心した言葉
「人生ハードモードだ…。」もしかしたらあなたもそう感じることがあるかもしれません。先生のおっしゃる「人生ハードモード」の意味、ご自身が安心した言葉、そして先生が強く願うこととは――。児童精神科医の黒川駿哉先生にご寄稿いただきました。
日本に生まれた時点で人生ハードモード
子ども達のメンタルヘルスを考えるとき、私たちが決して目を背けてはいけないデータが三つあります。一つは、日本の若者のうち「自分
“こころのケガ”を抱える子どもを理解する ~トラウマインフォームドケア~(野坂祐子:大阪大学大学院人間科学研究科准教授)#私が安心した言葉
乱暴な言動や理解に苦しむ態度など、おとなの目には”問題”と映る子どもの行動に出会うことがあります。叱ることでかえって状況を悪化させてしまったり、対応に困って行き詰まりを感じてしまったり――そんなときに必要なのは、トラウマインフォームドケア(TIC)の視点かもしれません。子どもにとって安心できる関係を築くために大切なことを、TICに関する著書がある野坂祐子先生に解説していただきました。
“こころ
100年前の少女たちに学ぶ「成熟による安心」 ~映画『フェアリーテイル』とコロナパニック~(與那覇 潤:歴史学者)#私が安心した言葉
2020年の疫病と不安
世の中には2種類の人がいる。「不安」で他人を動かそうとする人と、「安心」でそれを行おうとする人である。
もちろん正確には、存在するのは2種類の「行為」であって、同じ人が双方のやり方を使いわけることもある。ただ、ここでは伝わりやすくするために、あえて「2種類の人」と書かせてほしい。
一見すると不安を口にする人は、安心を語る人よりも「知識豊富で意識が高く」見える。たと
この社会の安心とは(森 真一:追手門学院大学社会学部教授)#私が安心した言葉
今回のテーマの1つである「安心」。不安にあふれているこの社会において「安心」とは何なのでしょうか?
社会学がご専門の森真一先生に現代社会の安心とは何か、そして安心と言葉の関係についてお書きいただきました。
1.私が安心したことば
私のテーマは「この社会の安心とは」なのだが、その話に入るまえに、今回の特集のテーマ「私が安心したことば」を紹介しておきたい。
「自分の苦しみや喜びを、聴覚を通じて聞
絶望の言葉という救い~不安や孤独や悩みに押しつぶされそうになったときに~(頭木弘樹:文学紹介者)#私が安心した言葉
つらい現実に打ちのめされて立ち直れずにいるときに、明るい前向きな言葉ばかりが支えになるとは限りません。『絶望名人カフカの人生論』『絶望読書』などの著書がある文学紹介者の頭木弘樹さんに、不安や孤独の闇の中で寄り添ってくれる、絶望の言葉との出会いについて語っていただきました。
私が最も不安や孤独や悩みに押しつぶされそうになったのは、大学三年生の二十歳のときです。難病になり、医師から「一生治らない