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記事一覧
【第3回】最近のロールシャッハ・テスト事情(高瀬由嗣:明治大学 文学部心理社会学科 教授)#心理検査って何?#金子書房心理検査室
このシリーズも折り返し地点に入りました。これまでは、心理検査の基本的な概念や位置づけ、信頼性・妥当性などの理論的なお話が主でしたが、これからは少し実際的な内容に触れていくことにします。そこで、最近の心理検査事情をテーマに取り上げることにしました。わけても今回は、心理臨床場面において使用頻度の高いロールシャッハ・テストに焦点を当てます。この記事では、アメリカにおいて隆盛と衰退、そして復活を経験した
もっとみる“発達障害”をアセスメントするということ(桑原 斉:浜松医科大学精神医学講座 准教授)#臨床家が本音で語る 発達障害アセスメント #金子書房心理検査室
今回、「“発達障害”をアセスメントするということ」というお題をいただいて、所感を述べることになりました。そこでまず考えたのは、誰が何の目的でアセスメントするのか?ということです。多分、立場によって求められるアセスメントは異なるのではないかなと思っています。自分は医療機関に所属する医師なので、医師のプロフェッションに沿って、アセスメントをします。なので、まず、医療機関で“発達障害”をアセスメントす
もっとみる【ケース3まとめ!】ズバッと解決ファイル4U ~登場人物の気持ちを理解することが難しい子~(阿部利彦:星槎大学大学院教育実践研究科教授)
ケース3では、「登場人物の気持ちを理解することが難しい子」の事例を取り扱いました。本記事では、阿部先生に再度ご登場いただき、達人としてご登場いただいた前田先生、片岡先生の記事を振り返りつつ、まとめていただきます!本連載についてもまとめていただきました。
それでは以下より本編スタートです!
物語文の読み取りが苦手な子への支援はいかがだったでしょうか?ちなみに、私もこの春に金子書房のnoteで国語
自分を知る、信じる ~アスリートの不安対処法~(小椋久美子:元バドミントン日本代表)#不安との向き合い方
スポーツで多くの成功を収めるトップアスリートも挫折や苦悩と無縁ではない。競技活動を左右するような大きな怪我や、勝つごとに大きくなるプレッシャーといかに向き合うのか。バドミントン北京五輪代表の小椋久美子さんが教えてくださいました。
今、世界中の人々がコロナ禍で人と触れ合うことを制限され、様々な楽しみや活動を奪われてしまうことで不自由な生活を送っています。
学生のみなさんも、限られた時間の中、
コロナ状況下の大学生(教員も?)の不安(高石浩一:京都文教大学臨床心理学部教授)#不安との向き合い方
今回、小中高に比べ、大学はかなりリモート授業に成功したところが多いようです。しかし、かつてない形の大学生活に、大学生も大学の先生も不安やさまざまな思いを抱いて過ごしていることと思われます。今の大学の現状について、青年期の心理臨床がご専門の高石浩一先生にお書きいただきました。
0. コロナ状況下の教育
コロナウイルスの蔓延に伴って、教育機関の大混乱はまだまだ先が見えない状況である。地域との結び
それは心の問題ではない(渡邊芳之:帯広畜産大学教授)#不安との向き合い方
不安な世相を反映し、メンタルヘルスの重要性が、強く認識されるようになってきました。そのこと自体はとてもよいことだと思われます。しかし今、あまりに多くのことが心の問題とされ過ぎていないでしょうか。心を重要視することが、他の要因から目をそらすことにつながっているように感じることはないでしょうか。現在の心の問題の扱われ方について、パーソナリティ心理学がご専門の渡邊芳之先生に、お考えをお書きいただきまし
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